代官山ってどんな街?
代官山ってどんな街?
初めての子連れ旅行は沖縄から……そんなふうに考えている方は大勢いると思います。かくいう我が家も長女は1歳半、次女は6ヶ月で沖縄デビューを果たしました。
実は私、プロ野球のキャンプ取材などで毎年沖縄に行っており、沖縄はいつもは仕事で効率よく走り回っています。そこで培ったノウハウを家族旅行向けにカスタマイズしたところ非常に快適な沖縄旅行になったので、今回は子連れで沖縄旅行を楽しむためのちょっとしたワザをいくつかのポイントに分けて紹介したいと思います。
この話は都内の方に限ったことなのですが、羽田空港までは予約制の定額運賃で走ってくれるタクシーを活用すると非常に快適な旅の始まりを迎えることができます。
我が家は渋谷区在住なのですが、新宿のバスタから高速バスで羽田に向かおうとすると駅まで歩いて10分、電車に乗って10分、新宿駅からバスタまでは荷物や子供がいることを考慮すれば約15分。そこからバスに乗車して羽田まで30分……。その間、荷物の積み卸しやベビーカーを畳んだりと、かなりの労力を費やし、なんだかんだで1時間半ほど時間を使います。
バスや電車を使えば大人の片道運賃は1200円程度。4人家族なら子供運賃も含めて3000円程度です。これが定額タクシーなら、渋谷からは6600円と約2倍。確かに金額的に安くはありません。しかしながら、家から羽田までのドア・トゥ・ドアで40分程度。おまけに面倒な荷物の積み卸しは運転手さんが手伝ってくれるので、快適そのものです。
子連れの場合、常にイレギュラーなトラブルが発生して予定していた時間を大幅にオーバーしてしまうことはよくあることです。「え?このタイミングでウンチ?」とか、グズって泣き止まずオッパイをあげなきゃいけなくなることで、あれよあれよと時間が経ってしまいます。そのため、余裕をもったスケジュールで、効率よくこなすことが大きなポイントとなります。
飛行機に乗る前にドタバタを繰り広げてグッタリするよりも、多少お金を使っても快適でなおかつ時間通りに行けるなら、行きだけでもタクシーを利用するのは有効です。
沖縄旅行と切っても切れないのがレンタカーの存在。地下鉄や私鉄が走っていない沖縄では、交通のメイン手段は車になります。そのため旅行者はレンタカーが必須になるのですが、このレンタカーが沖縄旅行において1つのウンザリポイントになることもしばしば……。
沖縄のレンタカーは、空港から車でお店に送迎してもらい、借りることがほとんどなのですが、このお店の場所が比較的遠いのです。近いところで10分、遠いところになると20分以上かかるところもあります。そして店舗に着いてからも一苦労。説明や書類の提出で30分近くかかります。そのため、空港についてから車に乗りこみ「さぁ出発だ!」となるまで、1時間以上有することも。
行きはまだいいのですが、これが帰りとなると、旅行の疲労も相まってさらにウンザリ……。保安検査場を通って飛行機に乗るまでの時間を逆算すると、場合によっては2時間以上前にレンタカーの店舗に着いていないとダメだったりします。
そこで私がオススメしているのはカーシェアリングの活用です。
カーシェアリングの一番の利点は、ネットで予約すれば、乗る際に面倒な手続きや書類の提出がないこと。ネットで予約してカードをかざせば1分で車に乗ることができます。返却も同じように、面倒な手続きや書類を書くこともありませんし、何よりガソリンの補充義務は基本的にありません。(※補給した場合は15分延長無料などの特典がもらえることが多くあります)
私が先日沖縄に行った際は、国際通りまでゆいレールを使って移動。牧志か県庁前までは空港から約20分弱。そこから予約を入れておいたカーシェアの駐車場まで行き、荷物を詰んで出発。
全部で3泊4日の沖縄旅で、瀬底島とうるま市で各1泊、最終日が那覇で宿泊だったのでカーシェアのレンタルは48時間パックで予約。2日間沖縄の北部を巡り、那覇市に戻って車を返却。その夜は那覇市内で食事を取り、お酒も飲んだので車を借りている必要はありませんでした。これがレンタカーだと、帰りの日の直前まで借りていなければならないので、無駄な出費となるわけです。
17時の便で東京に戻ったのですが、最後は国際通りで15時過ぎギリギリまでお土産を買ってタクシーで空港へ。レンタカー返却時のストレスもなく、時間ギリギリまでいろいろなところを回ることができました。
ただし、1つ注意があります。それはカーシェアでは、レンタカーと違ってチャイルドシートをレンタルできないことがままあります。会社によっては予約しておけば営業所で装備してくれるところもあるようですが、基本的にはありません。そこで今回、我が家で使ったのはマキシコシのチャイルドシートにもなるベビーカー。ワンタッチでベビーカー仕様からチャイルドシートになるスグレモノです。
沖縄旅行では、トラベルシステムに対応しているベビーカーがベスト。我が家はベビージョガーにマキシコシをつけましたが、サイベックスのベビーカーもオススメ。また、キッズにはチャイルドシート(ジュニアシート)の装備も必要。こちらはカーシェア会社によっては標準装備のこともありますが、コンパクトに持ち運びできるジュニアシートもあるので、そちらを用意しておいても良いかもしれません。
沖縄での旅行は車が必須ですが、3泊したとしても、車をずっと使っていることはあまりありません。カーシェアをうまく使えば無駄な出費を抑えストレスフリーで旅を満喫することができるのです。
子連れで沖縄行くなら、宿泊は那覇市内ではなく北部のリゾートホテルがオススメ。その理由は、子連れで那覇市内のホテルに泊まっても特にメリットがないから!
ハッキリ言いますが、那覇が楽しいのは夜、飲みに行ったりすることだけ……。国際通りや牧志の市場も確かに魅力的ですが、1時間もブラブラすれば満足できます。安里の路地裏にある旨い沖縄料理屋や、地元の人や面白い連中が集まる飲み屋など、非常に魅力的なお店が多くありますが、そのどれも子連れでは行けません。
また、那覇を拠点に各地の観光スポットを巡ろうとしても、車で1時間、2時間かかることもざら。人気の美ら海水族館も那覇市内からだと車をすっ飛ばしても2時間はかかります。そのため、那覇を拠点にして観光スポットを巡ると移動時間を大幅に割くことになってしまうのです。さらに、那覇市内のホテルは基本的にビジネスホテルタイプなので、子連れで宿泊するには不向きなことが多々あります。なかには壁が薄く隣の声が聞こえたり夜泣きして図らずも気が気じゃない思いをすることも……。
那覇以外には、大型のリゾートホテルがいくつもあります。こうしたリゾートホテルは子連れの宿泊客を想定して和洋室タイプの部屋を用意していたり、売店でもオムツの小売りやミルク、離乳食の販売をしているホテルもあり、子連れでも気兼ねや不安もなく宿泊できるようになっています。
今春、私は名護の先、瀬底島にある古民家を改装した民宿に家族で泊まったのですが、これが本当に快適! 夕方に浜辺でサンセットを楽しみ、その後は宿で沖縄料理と泡盛を堪能。オーナーの三線ライブも始まり子供たちは歌って踊って大はしゃぎでした。そして翌朝は少し早めに宿を出て、美ら海水族館へ。瀬底島から美ら海水族館までは車で15分。午前中の人が少ない時間に堪能して、人が増える昼前には次の目的地に行くことができたのであります。
美しい海や自然を堪能することができるのも、リゾートホテルならでは。初めて沖縄旅行に行かれる方は、沖縄=那覇のイメージがあると思いますが、子連れでは断然、那覇以外がオススメ! 沖縄の魅力を家族全員で楽しむことができるはずです。
ちんすこう、沖縄そば、ラー油、泡盛に琉球グラス、やちむんと、沖縄と言えばお土産というほど、さまざまなお土産があります。身も蓋もない言い方ですが、これらのお土産品というのは、意外とどこでも買える物だったりします。「40年物のレアな泡盛の古酒が欲しい!」とか、「アーティストのやいたやちむんの皿や琉球グラスが欲しい!」というなら、そういった専門店に行くべきですが、ちんすこうや泡盛、ある程度の琉球グラスは空港で全て購入できます。
那覇空港は全国の空港でも屈指の土産物屋の店舗数を誇ります。泡盛もけっこうなレアなものも売っていたり、生麺タイプの沖縄そばを始めとする生鮮食品も保冷バックに入れて購入できるので、実は非常に利便性に優れているのです。
沖縄と言えばもう一つ忘れてならないのが、免税品。おもろまちの免税店で購入したものは、搭乗手続きをして保安検査場を通過した後に引換えで受け渡しとなりますが、繁忙期ともなれば非常に多くの人が列をなすこともあります。そのため、国際通りなどでバタバタ土産を買って空港に滑り込んで、免税の引換えで搭乗ギリギリなんてことはよくあることです。そのため、私は最終日は少し早めに空港に行き、ゆっくりと食品関係のお土産を選び、妻は免税の化粧品を引き替えてから搭乗します。
これだと重いお土産を持って運ぶこともほとんどないので、子連れでも面倒なくお土産を選んで買うことができるのです。
子連れで沖縄旅を楽しみたいなら、それなりの準備が必要です。ある程度以上時間に余裕を持ち、それでいてしっかりしたスケジュールを組まないと、終始バタバタで気がつけば帰り……なんてことにもなりかねません。いろいろと行きたいところもあるでしょうが、ある程度は行く場所も絞って時間に余裕のあるスケジュールを組むといいでしょう。
私は子供のいない頃、夫婦で沖縄に行ったこともあるのですが、昼は海でくつろぎ、夜はおいしいお酒や料理を夜中まで食べ歩いたりして昼も夜の沖縄を満喫したものです。しかし、子供がいると海でくつろぐこともままなりませんし、夜もなかなか飲みには行けません。ですが、子供がいることでまた違った沖縄の魅力に出逢えることも事実です。
子連れならではの沖縄旅の魅力を見つけるのも、沖縄の新しい楽しみ方なのかもしれませんね。