代官山ってどんな街?
代官山ってどんな街?
みなさん、こんにちは。ロシアンハーフ子育てに奮闘中の室伏真由子です。
先日、古くからの友人が出産を終え、可愛い赤ちゃんの写真が送られてきました。出産前のお腹が大きいときにも、その友人と会っていたので、とても嬉しかったと同時に母子共に健康でほっと一安心しました。
その次にやっぱり気になるのは、「どういう名前にしたの?」ということ。「こういう漢字で〜」とか「お父さんの字をひとつ取って~」など、名付けの経緯を聞きながら、ワイワイ大盛り上がり! 新しく生まれてきた赤ちゃんの名前には、ママになった友人の愛情が沢山詰まっていて本当に素敵だなとしみじみと感じました。
今回のテーマは「我が家の名付け事情」ということで、私たち家族がどうやって息子“ニコライ”の名前を決めたのか、そして海外の名付け事情もちょっぴり紹介したいと思います!
まず、主人と私が悩んだのは、名前ではなく苗字でした。
というのも、私たち夫婦は別姓で(日本では外国人との婚姻でのみ、夫婦別姓が許されています)、私の「室伏」という苗字と主人の「リアザノフ」という苗字、どちらを取るかという問題がありました。なぜ別姓にしたのかは、ここでは割愛しますが、結局のところ息子には私の苗字「室伏」を継いでもらうことにしました。
どうしてかというと、日本では学校や社会で苗字を使う機会が多かったり、印鑑を使用したりするので、日本の苗字を持つことの方がメリットが多かったからです。
なにより、日本は名前よりも苗字で呼ばれることのほうが圧倒的に多い国。日本の苗字を持っていることで、髪色の違うハーフであっても、周囲から親しみを持って接してもらえると思ったのです。
ただ、ロシアに帰省する際に困らないように、パスポートにはロシアの苗字も併記しています。
息子には日本の苗字、と決めた後は、ロシアの慣習から「父姓」をミドルネームとしてつけることに決めました。
これは、お父さんの名前から付けられると決まっていて、ロシアでは公共の場で「◯◯さん」と呼ぶときに「名前+父姓」という形がよく使われます。
例えば、ニコライのお父さん=私の主人の名前は「セルゲイ」というので、息子ニコライの父姓は「セルゲーヴィチ」となります。もし、息子がロシアで丁寧に呼ばれるならば、「ニコライ・セルゲーヴィチ」と呼ばれることになります。これで、日本の苗字であっても、父姓があるので帰省時に困ることは無さそう! ロシアで共通の風習である「父姓」ですが、旧ソビエトであったウクライナやベラルーシなどでもこの風習が未だに残っています。
ちなみに、日本ではミドルネームや父姓の文化がないので、住民票などの公的文書ではファーストネームと一綴りで「ニコライセルゲーヴィチ」と記入されてしまいます。どれがミドルネームか判別しにくいので、公的文書以外の氏名欄は「ニコライ」としています。
わたしの大学時代の友人や知人の中には、国際結婚カップルも多くいます。国際結婚カップルの多くは、日本で長く暮らすなら日本の苗字を残して、下の名前を外国名にしている人が多いような気がします。国際的に通用する「リサ」「ナオミ」「ジョージ」などは、漢字も充てられ、日本にも馴染みのある名前で良いですよね!
欧米の名前には、宗教の聖人から由来した名前が多くありますが、その聖人たちの名前も、もとを辿れば古代ギリシア語に起源していることがあります。たとえば、先ほどの「ジョージ(George)」という名前は、「ゲオルギオス(Georgios)」というキリスト教の聖人によって広まりますが、もとは古代ギリシャ語で「大地で(geo)働く(erg)人」という意味です。
息子のニコライも、「ニコラオス(Nikolaos)」というカトリック教会の聖人から取りましたが、もとを辿ればやはり古代ギリシャ語で「勝利する(nike)人(laos)」という意味です。ギリシャ神話には、「ニーケー(Nike)」という勝利の女神が登場しますが、人気スポーツブランドの「ナイキ(NIKE)」がこれに由来していることは有名な話です。
昨今の日本ではキラキラネームやシワシワネームなど、名づけでは色々な議論があると思いますが、ニコライは西暦270年には既に使われていた「超シワシワネーム」です!!!
しかし、ロシアではもちろん、日本側の親戚も「ニコちゃん」と呼んで、今まで全く抵抗無く過ごしています。
名前は親が与える初めてのプレゼント。私と主人の親族どちらにも、そして周囲にも受け入れられやすく、誰からも好まれるような名前を付けることも大切ではないかと思います。
国際結婚ママだけでなく、妊娠中のプレママさんたち、たくさん考えて素敵な名前が見つかりますように♡