代官山ってどんな街?
代官山ってどんな街?
みなさん、こんにちは。ロシアンハーフ子育てに奮闘中の室伏真由子です。息子のニコライは、5月で3歳になります。1年前と比べると、だいぶ話せる言葉も増えてきて、母が教えていない単語なども突然出てくることもあり、本当に日々驚かされます。
ロシア人のパパからはロシア語を、私からは日本語をたっぷりと聞いている息子は、両方の言語をどちらも理解しています。せっかく国際的な境遇で生まれたのだから、息子には少なくとも両親の母国語はできるようになって欲しいと考えていたので、ロシア語と日本語がうまく聞き分けられている現在、我が家のバイリンガル教育は今のところは順調に進んでいると言えそうです。
英語教育はというと…、今のところは本格的に始めていません。なぜなら、あらゆる言語の中でも特に難解だと言われる日本語とロシア語を習得している最中で、「英語も!」となるのは子どもに負担が大きいと思ったからです。
ただ、「レッツゴー!」「スリー・ツー・ワン、スタート!」のような文は、定番の掛け声のように使い始めています。英語にはロシア語と似ている単語が多くありますし、文法構造もシンプルな言語なので、ロシア語をしっかり習得した後に勉強を始めれば、より簡単に理解できると思っています。
実は私は、大学からずっとバイリンガル教育や英語教育について勉強してきました。そこで今回は我が家で実践するバイリンガル教育と、簡単に始められる幼児英語教育についてご紹介したいと思います。
国際的な家庭で育つハーフなどの子どもが、自然にバイリンガルになるかといわれると、そうではありません。複数の言語をバランスよく習得するには、徹底したルール作りとそれを継続させる努力が必要なのです。
しかし、いくつもルールがあるわけではなく、我が家で実践しているものはいたってシンプル! それは「お互いの母語をしっかり子どもに話すこと」です。私がロシア語で話したり、主人が日本語で子どもに話しかけると、間違った発音やアクセントなど余計なことまで子どもに伝えることになり、それが一旦定着してしまうと、なおすのに時間がかかります。お互いの母語をきれいな形で伝えることが子どものためになると考えています。
そして、将来的には、「母には日本語で話すことを、父にはロシア語で話すこと」をルールとして徹底させようと考えています。なぜなら、息子が「パパも日本語がわかるしわざわざロシア語で話さなくても良い」と認識してしまうと、主人はロシア語で話すのに対し、息子は日本語で返す可能性があります。そうすると、ロシア語が理解できるけれども話せないという言語能力の偏りが出てきます。実際に、このようにしてバイリンガル教育に失敗したというケースは沢山あるのです。
母語はほぼ全員の人たちが完璧に話せるようになるのに対し、外国語となるとその習得度合いは人によって差が出ます。また、小学校高学年を過ぎると、それまでに蓄積された母語の知識や発音が外国語に影響を及ぼしてしまい、どんなに懸命に外国語を勉強してもネイティブのようになるには難しいと言われています。それは、思春期に突入することで外国語を話すことの照れくさや帰属意識が強くなることも原因かもしれません。
たまに本やインターネットで目にするのが、乳幼児にテレビで英語を習得させようとする親。子どもが好きで娯楽として見ているならまだ良いですが、テレビを言語習得ツールとして過信するのは危険です。あるアジアの国で、英語ができない両親が「子どもには英語が喋れるようになってほしい」と考えて、なるべく親の母語を使わないようにして、子どもにはテレビで放送される英語の教育番組ばかりを見せて育てていたというケースがありました。その子どもは結局、英語も話せるようにならず、母語の習得にもかなり遅れが出てしまったそうです。乳幼児期においては、パパママとのコミュニケーションをしっかり取り、母語がしっかり話せるようになってから英語の学習を始めても遅くはありません。
英語学習で一番大切なことは、子ども自身が外国語を楽しく学習できるかどうかです。子どもが「英語が楽しい!」と思える環境を作り、そして飽きることなく継続させることがとっても難しいのです。学習を始めるにあたって気軽にできることは、外国の絵本やおもちゃを購入すること。洋書の置いてある書店も多くなり、インターネットでも簡単に輸入盤の絵本を入手することができるので、子どもの好きな動物、乗り物に関するものなどから取り入れてみるのがよいでしょう。
また、外国のイベントや文化を楽しむことも効果的です。外国文化の理解を深め、興味をもつことは、言語学習にも効率的にはたらきます。クリスマスやハロウィン、イースターなどは日本でも徐々に定番化してきていますよね。私の友人の子どもが通っている保育園では、子どもに仮装をさせてお菓子をもらうハロウィンパーティがあるそうで、福祉や教育関連の施設でもすっかり浸透していて驚きました!
また、歌が好きなお子さんなら、日本語でも歌われているお歌の英語バージョンのCDや音源を購入し、子どもと一緒に練習するのも楽しいですよ。体も一緒に動かせる「あたま・かた・ひざ・ポン!(Head, Shoulders, Knees & Toes)」「幸せなら手をたたこう(If You’re Happy and You Know It Clap Your Hands)」などがおすすめです。
英語教育には、音が出たり歌の鳴る知育玩具も。アメリカ生まれの知育玩具ブランドリープフロッグのアイテムは、遊びの中でアルファベットや英語の発音に親しむことができるのがいいところです。
まずは、子どもがその言語を楽しみながら使うことが、習得への一番の近道! 英語教育やバイリンガル教育がますます熱を帯びている中で、皆さんのお役に立てればうれしいです♪