代官山ってどんな街?
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近頃、紙おむつ市場でぐっと目立ってきている”プレミアムおむつ”。定番のブランドからプレミアムラインが登場したり、高級路線のブランドが新しく発売されたり、高品質なおむつを見かけることが多くなりました。そんな子育て世代注目のプレミアムおむつを実際に使ってみたので、レポートします!
今回試してみたのは、
・パンパース 肌へのいちばん
・Whito(ホワイト)
・Mirafeel(ミラフィール)
の3種類。blossom39の人気アイテムであるダイパーケーキ(おむつケーキ)にも使用されている定番おむつ・パンパースのプレミアムラインである「肌へのいちばん」、Genki!とは全く別ブランドとして売り出されたネピアの「Whito」、2020年12月発売の国産最新高級おむつ「Mirafeel」。実際に使ってみて、それぞれの特徴をまとめてみました。
定番おむつのひとつであるパンパースから高級ラインとして販売されている「肌へのいちばん」シリーズ。プレミアムおむつの先駆けともいえるこちらは2017年の発売(のはず)。発売後もたびたびリニューアルされており、最近では2020年にリニューアルされたそう。パンパースHPで「病産院に選ばれてNo.1」とうたわれているように、新生児用の「はじめての 肌へのいちばん」を産院で使い、その品質に惚れ込んで”肌いち”を使い続けている、なんて方も多いのではないでしょうか。
基本的には通常パンパースと同様にミントグリーンが基調となったカラーリング。通常パンパース(さらさらケアシリーズ)は、しまじろうのイラストがプリントされています(2021年現在)が、肌へのいちばんはキャラクターで商品価値を高める・ブランディングするというよりは、その品質が売り、という意志のあらわれなのでしょう、アノニマスな感じの動物キャラクターがプリントされています。XLサイズですとうさぎとひつじ。Lサイズだとコアラとシカだったかな? 娘は動物好きなので「コアラ!」とか「メェ〜!(ひつじ)」とか言って喜んでいました。そう考えると、各社頑張っていろんなキャラクターを起用していますが、実はそこまで効果がないのでは? なんて思っちゃったり。
パンパースあるある、他のおむつと比べて触るとちょっと硬い、は肌へのいちばんでも同じです。今回選んだ他の2種類と比べても、やはり少し硬めのはだざわり。ですが、内側は通常パンパースに比べ、明らかに柔らかいです。コンパクトさが特徴のひとつだったパンパースですが、気持ち厚みが増えた印象。それはこの柔らかさ、フワフワ感によるものと思われます。その分、1パックに入っている量も少ないです。
かぶれにくさは、とにかく抜群(あくまで人によるとは思いますが)。通常パンパースと同等かそれ以上の圧倒的吸収力+360°雲ごこち通気システムという10000個の通気孔がムレを防いでくれる構造。加えて、トップシートにローション配合、シアバター入り。化粧品か? ってくらいの品質。私もこれくらい優しくされたい。
通常パンパースのレビューでも書いたのですが、やはりパンパースシリーズは少しスリムな作りです。伸縮率は他のおむつと遜色ないのですが、足回りなどは細め。体型が合わず、ももまわりが赤くなってしまう、なんてこともあるかもしれないので、少量パックでまずはお試し、というのがおすすめです。その分、フィット感は抜群。おむつ自体が薄めなのでレギンスなどのぴったりしたボトムを履いても、見た目がスリムです。またまわりがもたつかないので、こども本人も動きやすそう。このスリムさなのに、ほとんど漏れないのは、パンパースの吸収力あってこそ、だと思います。
ちなみにパンパースからは、”肌へのいちばん”のさらに上のランクとなる「肌へのいちばん ピュア」という製品が発売されています。2019年の発売。このあたりからプレミアムおむつ商戦が加熱してきた印象ですね。それはさておき。ピュアは米国農務省認証の認証を受けたオーガニック・バージンコットンを配合、表面シート(直接肌にふれる部分)には植物由来繊維(さとうきびを由来とする繊維)を使用するなど、最上級と銘打って発売されていた”肌へのいちばん”を超える高級おむつとして開発・発売されています。本当は布おむつを使いたいけど保育園に預けなくてはならないし、などとお悩みだったり、無添加や自然派などのこだわりのある方には、このオーガニックコットン紙おむつがハマるかもしれませんね。
ネピアから販売されているおむつといえばGenki! ですよね。アンパンマンのパッケージはこどもが売り場から動かなくなるほどの吸引力を持っています。そんな人気商品がありながらも、全く別ブランドとして打ち出されたのがこの「Whito(ホワイト)」。2017年発売です。ネピアといえば鼻セレブなどの高クオリティ製品が人気ですよね。そんな世間でのプレミアム路線プロダクトの受け入れられ方を見て、このブランドが開発されたのかも? なんて思ったりします。
普通にかわいいです。際立っておしゃれ、とか、際だってダサイ、とかもなく、普通にかわいい。って感じかな。あと、これはどのおむつにも言えることですが、せっかくのイラストが、腰部分の薄生地で隠れているように見えるので、まただけにプリントするとか、薄生地の部分とまた部分がわかれたような絵柄にするとか、もう少し工夫できそうだな、という印象です。動物好きの娘もこれがゾウさんだと認識していないようでした。
はだざわりはとても良いです! 明らかにフワフワ! かといってボリューミーなわけでもなく、それこそ鼻セレブのようにしっとりなめらかで柔らかい、という感じ。これが花王の本気……! ももまわり、腰まわりのギャザー部分もやぶれにくそうなしっかり具合なのに、とっても柔らかいです。
かぶれにくさも、もちろん最高。そして、ここで言及しなくてはならないのが、ホワイト最大の特徴のひとつ、キルティング形状の表面シートですね。このキルティングの溝が、おしっこや柔らかうんちを素早く吸収してくれる排水路のような役目となり、通気性もアップする構造となっています。ぶっちゃけ、実際どれくらい機能しているのかはよくわからなかったのですが、そういうことらしい。夏場や敏感肌のお子さんだったら、その良さが分かったのかもしれないです、ごめんね、ホワイト……。
伸縮性は普通くらいです。可もなく不可もなく。普通に高品質。なので、あえて、ここでお伝えしたいのは、このフワフワ感にして、このフィット感、ということですかね。というのも、肌ざわりの良さは得てしてボリューム感を伴う、というのが個人的な紙おむつの印象なのですが、こちらは最高の肌ざわりにして、抜群のフィット感。スリムな形状でありながら、上記の通りギャザー部分がめちゃくちゃ柔らかいので、すっきりとした見た目+きつくない履き心地が両立しています。これはパンパースをはじめとした他のおむつとの違いの中で、地味に大きいところじゃないかな〜と思っています。
Whitoの最大の特徴のひとつ(2つ目)は3時間用と12時間用の2種類展開ですね。といっても、今回、モデルとして履き比べてくれた娘はすでに12時間用のみの展開であるビッグサイズしか試せなかったのですが。せっかくの2種類展開なので対応タイプ・サイズの拡大を望む声も見かけます。なお、2種類の違いはというと、3時間用は短時間でおむつ替えができる日中をターゲットに、素早い吸収力とさらさら感+動き回る日中を想定したフィット感に重点が置かれた設計に、12時間用は夜間や外出時など長時間おむつ替えができない時間帯をターゲットに、しっかりとした吸水性と蒸れにくさに重点が置かれた設計になっています。12時間用の吸水性はとても高く、夜用オムツとして採用するおうちもあるようです。ちなみに、Whitoにもさらに上の高品質を追求した「Whito Premium」という製品が発売されたよう。こちらも3時間用と12時間用の2種類展開されているので、使い比べてみても良いかもしれませんね。
こちらはタイトル通り「最先端」、2020年12月発売のプレミアムおむつです。メーカはDSGジャパン株式会社。失礼ながら、おむつ界隈ではあまり聞き慣れない会社さん。MirafeelのHPによると、「DSGジャパン株式会社は、国内の研究所にてオムツ作りの専門技術者の手で設計され、 国内の生産工場にて 原料/製造/加工/配送までを一貫管理する紙オムツ製造会社」で、2017年に設立されているようです(香港のおむつメーカDSGグループが母体となっているという記事も見かけました)。その新しさは会社や見た目、品質だけではないので、調べた限りのことを解説していこうと思います。
Mirafeelの特徴のひとつはデザイン、といえると思います。おむつ全体を覆う繊細なイラストは画家である西淑(にし しゅく)氏による自然をモチーフにした優しい風合いのテキスタイルイラストです。サイズごとにイラストのテーマが異なり、Mサイズは「見上げた空、流れる雲」、Lサイズは「湖面、水のゆらぎ」、そして、XLサイズは「針葉樹の森」と名前がつけられています。キャラものや動物ものが定番のおむつ業界には目が覚めるような新風といって過言ではないでしょう。圧倒的おしゃれさ!! ちなみに、大抵のおむつはワンサイズで2種類の柄展開ですが、Mirafeelはワンサイズに3種類の異なるイラストが同梱されています。
はだざわりはとても良いです。絹のようになめらかな極細繊維を用いた「シルキー素材」というものが採用されているらしく、さらさらかつなめらかな肌触りです。通常ラインのおむつによくあるような、ふわふわフカフカとはまた違う肌触りの良さ。そして、表面シートはでこぼことした立体加工の「3Dシート」。肌への接地面が減ることで通気性とかぶれにくさを高めています。このあたりは、上記二つも以前レビューした通常ラインおむつも同じような工夫がされていましたが。
あと、かぶれにくさでいうと、「Thin-Dry吸収体」なるものが採用されているらしいです。これは、他のおむつに比べて”Thin=薄い”吸収体でありながら、すぐに”Dry=乾く”というものとのこと。どんなに動いても形崩れせず、おしっこがすばやく吸収・拡散されるので、おしりはいつでも快適だよ〜という機能だそうです。ですが、使ってみて、使用後のおむつがまんべんなくパンパンになっていたので、拡散されて吸収されたのかな〜? とは思いましたが、正直、それがどれくらい良いことなのかはわからなかったです。
伸縮性、フィット感ともにかなり良いです。といっても突き抜けて良いか、というとWhitoの方が良かったかな、という印象。これはおそらく、お子さんの体型次第で変わるところかとも思います。一方で、Mirafeelのフィット感については、この「シルキーテープ」について語らなければなりません! なぜなら、Mirafeelはパンツタイプなのに、テープでサイズ調節ができるのです! いわゆるテープタイプのように両サイドがテープ状になっていて、何度でも貼り直しができます。どのメーカー、どのブランドでも合うサイズがなかった、というお子さんには救世主かもしれません。正直、動き回る2歳児相手だとサイズ調節している暇はなく、履かせておしまい! となることが多かったので、我が家としてはそれほどこのサイズ調節可能テープの恩恵にあずかることはなかったのですが。むしろ、テープタイプあるあるで、動き回るとテープ部分とまた部分がずれてきてしまい、ももや腹におむつが食い込む、ということがありました。
Mirafeelは公式ホームページからのみ購入が可能です。いつもドラッグストアや楽天・Amazonで買っているという方には少しハードルが高く感じるかもしれません。支払いもクレジットカード、Google Payやamazon PayなどのPay系になるので、それもハードルの一つかも。逆に言えば、どこのドラッグストア、どこのネットショップが一番安いか比較しなくて済む、ともいえます(いつも何枚入りが何袋で何円だから一枚あたり何円で、と計算して比較しているみみっちい系母としては)。また定期購入(サブスク)コースもあり、いつでもキャンセルや配送ペースの変更が可能で、もちろん価格も通常価格より安くなります。Mirafeelを使い続けるぞ、という人は絶対にサブスクがお得かと!
前回、今回とたくさんのおむつを使い比べてみたのですが、やはり高級おむつは高品質です。肌触り、フィット感、かぶれにくさ、もれにくさ、どれをとっても最高です。経済状況が許せば、個人的にはWhitoに乗り換えたいな、と思いました。といっても、通常ラインのおむつたちも十分品質は高く、特別かぶれたり、サイズが合わなかったりしないのであれば、プレミアムおむつを選ぶことは、もはや親の自己満なのかも……? とはいえ、大切なお子さんのお尻を守りたい、という気持ちがこうした数々のプレミアムおむつを生み出していると思うと、なんだか胸が熱くなりますね。みんなに大事にされている子供たち(のお尻)……。
日々、いろいろな大人たちが子供たちの健康を祈り、技術や投資をしていると思うと、子育てで感じる親の孤独感もちょっとやわらぐというものです。お子様のお尻とみなさまの子育てライフが、より、快適に、より、健やかに、ありますように、今日も村の片隅から祈っております。